円井わん、『ばけばけ』サワ役で注目度急上昇 『虎に翼』にも重なる“静から動”の芝居
2/1(日) 6:30
放送中の朝ドラ『ばけばけ』(NHK総合)の第17週「ナント、イウカ。」は、ヒロイン・トキ(髙石あかり)の親友であるサワ(円井わん)にスポットライトが当たるものだった。少しばかりドラマチックな展開に胸を躍らせ、円井の演技に胸を打たれた視聴者はとても多いに違いない。ここではいま大きな注目を集めている円井わんの存在にフォーカスしてみたい。
本作は、小泉八雲とその妻のセツをモデルにした物語を描いていく作品だ。誰もが幼い頃からなじみのある『雪女』や『耳なし芳一』などの怪奇譚が、どのようにして生まれ、今日まで語り継がれることになったのか。トキとヘブン(トミー・バストウ)の関係性をとおして私たちは知っていくこととなる。
そんな本作で円井が演じる野津サワは、元下級武士の娘であり、トキの幼なじみだ。貧しい家に生まれたことから、安定した生活を手に入れようと教師の道へ。現在は小学校の臨時教員として働きながら、病に伏せる母(河井青葉)を支えつつ、正規の教員になるべく勉強に励んでいるところだ。こうした境遇にあるからか現実的な性格で、非常に意志が強い。これを体現する円井の演技は淡々としていて、主演の髙石の甘やかな演技と好対照だ。いや、“淡々としていた”というべきか。
すでに述べたようなサワの人物像を立ち上げるため、円井は淡々とした演技に徹してきた。私たち視聴者からすると、あくまでも彼女は『ばけばけ』の世界における“トキの親友”という役どころをまっとうし続けてきた印象がある。けれども物語がサワというひとりの人間に肉薄したとき、サワの内面があらわになり、円井の演技も一変した。それまで硬かった表情は崩れ、声は震えている。淡々とした手触りが消えたあとに残ったのは、恋と友情と生活の間で心が揺れる、等身大の女性の素顔だったのだ。
サワの感情が溢れ出し、これにトキが応える一連のやり取りは、本作における名シーンのひとつだといえるだろう。率直に、素晴らしいものだった。俳優たちが長い時間をかけて自身の演じる役と向き合い、作品の世界観を共有し合う「朝ドラ」だからこそ、生み出すことのできたものなのではないかと思う。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
リアルサウンド
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f775a0dca5bb29fe81bb89f3191bb6ec4f845b2
『ばけばけ』写真提供=NHK
『ヒグマ?』c2025 映画「ヒグマ!!」製作委員会