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「久本雅美さん」「岸本加世子さん」「山本リンダさん」の献金の額は…元創価学会員「長井秀和」が明かした、没後1年「池田大作氏」と芸能人たち
創価学会の池田大作名誉会長が亡くなって1年。会員の公称世帯827万、政権与党・公明党を生み出した戦後のカリスマの“武器”の1つは、信者芸能人たちの持つ布教や集票活動であった。
彼ら、彼女らが組織内に構成した「芸術部」の活動を、元信者であり、現在は西東京市の市議会議員である長井秀和氏が昨年、「週刊新潮」に語っている。
中でも幹部信者だった久本雅美、岸本加世子、山本リンダなどの教団への貢献度は大きかった。長井氏の証言を振り返る。
芸術部とは、学会員である芸能人や文化人が所属する組織で、信者勧誘や「F票」といわれる公明党候補の選挙応援を依頼した知人の獲得で、抜群の威力を発揮することで知られている。
「学会で“3モト”と呼ばれる芸能人が、久“本”雅美、岸“本”加世子、山“本”リンダの三人で、選挙応援の際によく動いていた印象です。日頃から芸術部に所属するメンバーは『折伏(しゃくぶく)セミナー』という会員獲得の活動にも駆り出されますが、外の人を勧誘する常套句として“あの人も学会なんだよ”と話題づくりに使えますからね」(長井氏)
さらに芸術部のメンバーは、学会内で「集金マシーン」として機能していた一面もある、と長井氏は話す。
「たとえば“久本さんが何千万円”とか、どれだけ芸能人が財務(献金)でカネを出したかという話がよく流布されるんです。芸能人なら3ケタ、要は何百万円は当たり前で、中には4ケタの人もいる。額が多いほど信仰の証とされますが、それだけ献金したから功徳、御利益がある。だからテレビで活躍できているんだという話にされて、一般の学会員たちにとっても財務の励みになっているわけです」
広告塔として散々利用された挙句、献金まで求められる芸能人たちにも、当然ながらメリットは大きい。
再び長井氏に聞くと、
「学会は全国にネットワークのある互助組織という側面があります。リサイタルを催す際、学会内で“長井というタレントは信心がしっかりしている”と知られていればチケットも買ってもらえますし、裏方、制作陣にも学会員は大勢いますから、舞台やドラマのキャスティングで露骨に主役級は割り振ってもらえずとも、4、5番手くらいならネジ込んでもらいやすくなると思います」
まさに「現世利益」を会員が相互に享受できる仕組みだが、それを構築した池田氏について忘れられない逸話があると言う。
「私は東京の小平市にある創価学園の小学校を卒業しましたが、在学中に40~50回は池田先生に会っていました。運動会や芋ほりなどの学校行事のみならず、下校時にフラッと池田先生がやってくることもあって、校内放送のアナウンスが流れるので分かる。職員室に行くと池田先生がいて、“お母さんによろしくね”“『走れメロス』とか読んで勉強するんだよ”とか言いながら、3千円のお小遣いをくれるんです」
さすがに全校生徒への大盤振る舞いはなかったようだが、勝手知ったる子供たちが池田氏の来校を聞きつけ10人、15人くらいの単位で集まってきたという。
「子供たちの間でも、“今日は来るんじゃないか”という予感があると、すぐに下校しないで待っている生徒もいましたが、執行部が子供に現金を配るのはまずいとなったみたいで、私が高学年に上がる時にはもらえなくなりましたね」
カネが配れなくなっても、池田氏は人脈自慢を繰り広げて虚勢を張っていた。
「池田先生は小学生を前に“日中友好のため要人を日本に連れてきた”とよく話していて、教師たちが“池田先生は世界で認められた人だから、海外からも偉い人が来る”と補足していました。それが誰だったか覚えていないレベルですけど、私が学校に通っていた80年代は世間の池田批判が激しくて、学会内では“世界のイケダ”を学会員たちに刷り込ませようと必死になっていました。昔は三船敏郎などの大物俳優もいましたが、私が物心ついた頃の池田先生は、人脈自慢で世界の要人をダシに使ったり、どこそこの国から勲章をもらった類の話をすることが多かった印象です」
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