【芸能】池上彰、戦争特番で悲惨さを改めて考える「とにかく始めないことが一番」
【芸能】池上彰、戦争特番で悲惨さを改めて考える「とにかく始めないことが一番」
テレ東では『池上彰の戦争を考えるSP 2024~なぜ、世界から戦争はなくならないのか~』(8月11日12:00〜)を放送する。
戦争から79年が経ち、欧州では「ロシア・ウクライナ戦争」、中東では「イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘」が続いている。今回で15回目を迎える池上の戦争特番では、『なぜ、世界から戦争はなくならないのか』をテーマに、戦争当事者や、今現在海外で戦争と向き合っている関係者や軍事の専門家、歴史家など、立場や環境の違う人たちからリアルな声を伝えていく。
番組では、悲惨な戦争を忘れないために、1945年に受けた3回の攻撃で、工場の従業員や周辺住民等100人超が死亡した「旧日立航空機変電所」を訪ねる。変電所も窓枠や扉などは爆風で吹き飛び、壁面には銃弾のあとや爆弾の破片による無数のクレーター状の穴ができた。その姿を今も残す都内では貴重な戦跡を池上が取材、戦争の悲惨さを改めて考える。
また、ロシアのプーチン大統領に逮捕状を出したICC「国際刑事裁判所」のルーツがある「東京裁判」についても放送。どのような経緯でICCが誕生したのか。東京裁判が行われた市ヶ谷記念館で池上が解説。今年3月、ICCの所長に日本人として初めて選出され、ロシアとウクライナの戦争、パレスチナの戦闘をめぐる戦争犯罪を追及するICCのかじ取りを担う赤根智子判事に池上がインタビューする。
○池上彰 コメント
今回の戦争特番、ご覧いただきたいところは多々あるんですけれども、例えば、東京の立川・東大和の辺り、ここは戦争中どれだけアメリカ軍の空襲を受けたのか、そして、その証拠が今も残っているんだということ、多くの人がご存じないのではないかと思います。そして、防衛省の敷地の中にですね、かつての大本営の地下壕がありまして、ここをこの取材班は入ることが出来たんですね。当時、大本営が地下壕で何を考えていたのか? そして、戦争をどう終わらせるか? ということも、そこで議論されていたということもあります。戦争はなかなか終わりません、とにかく始めないことが一番だ、それをご覧の方々に、強く思っていただける、そんな番組になっていると思います。
○金山円プロデューサー コメント
今回は東京・東大和市にある戦跡や防衛省の敷地内にある大本営地下壕などを訪ねました。戦争の生々しい傷痕は、数は少ないですが、都内でも見ることができます。日本ではあの戦争以降平和が続いていますが、世界に目を転じると日々多くの人たちが戦争や紛争によって命を落としています。「戦争」は遠いもののように思えますが、それは私たちが平和な日本に住んでいるから。生まれた場所が違えば戦争に巻き込まれていた可能性もありますし、日本に生まれたからと言ってこの先何があるかは誰にもわかりません。戦争は絶対に起こしてはいけない…そう誓いながら戦跡をめぐる。夏休みに1日だけ、戦争について考える日をつくってみてはどうでしょうか?
(C)テレビ東京
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