こいつ!マジか!!
6月のある週末、夜遅く山手線に乗った。遅いといってもまだ22時過ぎで、深夜ではない。だが結婚して以降、仕事が終わると事務所の車で直帰し、休みの日も夜に出歩くことがほぼなくなった私にとっては十分遅く、チャレンジングな時間だった。
(略)
そして電車が到着。私は電車に乗る時、座りたい派だ。空席がある限り、全力でその席を取りに行く。気持ちを切り替えて集中し、右肩、左肩とグイッグイッと人混みに入り込み、見事席を獲得した。立っている人の脚が座っている人の膝に当たるくらいの混み具合。この状況で席をGetすることができ、(よ~し、私まだ錆びてない!)と満足。勝者の余韻を胸に、スマホのゲーム画面を開いた。
すると私の左側に座っている男性が、顔の辺りで手を動かし始めたのが視界に入った。ただ、(何かしてるなぁ)と思った程度。そのままゲームを続けていると、今度はその手を顔から離して前に腕を伸ばし、指を動かした。(酔っぱらいだなぁ?)と、ゲームを続ける私。だがその動きが2回繰り返された時、(まさか!?)と、恐怖で全身に力が入った。そしてその人のほうに首からしっかり向き、この目で確かめた。そう、鼻をほじっていたのだ。鼻に指を差し込み、グリグリとローリング。その指に付着したブツをパパッと払って、床に落としていたのだ。
(こいつ! マジか!!)と、怒りがこみ上げてきた。酔っていたとしても流石にその行為は許せない。止(や)める気配もなく、鼻の穴から何度も抜かれる指先には、毎回ちゃんとブツが付着していた。(なんとか止めさせなければ!)。私がガン見していることに気がつけば、恥ずかしくなって止めるだろうと思い、その行為を真横から見続けた。すると、ガチッと目が合い、心臓がバクッ! となった。
◆どこを見ても恐怖
(これで目を逸らしたら意図が伝わらない!)と、気を強く持ち、3秒ほど目が合ったまま踏ん張った。そして(もう無理!)と目を逸らし、スマホ画面に視線を落とした。
(頼むから、「恥ずかしいところを見られた」と思ってほしい)、と願ったのも束の間、彼はまた顔に手を持っていったのだ。
(え!! また!?)。そしてこれまで通り指をローリング。抜いて……なんと今度は、私のほうにその手を向けてきた! そこからはスローモーションに見えた。
(まさか、嘘でしょ!?)と思った瞬間、私の視界に完全に彼の指がIN。そして、(終わった……)と思うのと同時に、私の太ももの上で、指をパパパッ……と払った。
(う……ぎゃーーーー!!!)。心の中で絶叫。こんなことが許されていいのか!? (今の卑劣な行為、あなたも見たよね!?)と、ブツ取り男とは反対の右隣に座っている男性に、助けを求めるように目をやると、口を開けながらぼーっとしていて、その人の右手は自身の″ミニ自身″を握っていた。(え!! なんで!?)。
怖くて気が狂いそう。(この絶対的におかしい状況に誰か気づいて!)と、今度は前に立っているオジサンを見たら、ちょうどスイートポテトのようなものをグワーッと一気に口に入れる瞬間だった。
全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/67d20c8a85b22a778f44cd42d68e58a666821f8c