2、3缶のビールを飲み干した中居は、アクションを起こし始める。「こっちのほうが背もたれあって見やすい
からさ。ちょっとこっち来いよ」。時計の針は深夜12時を過ぎようとしていた。X子さんが終電前に電車で
帰宅しようとしたところ、中居はおもむろに口を開いた。「俺、まあまあ被災地にも貢献してんの。募金
活動してるんだよね」。X子さんは「大事ですよね」「人間として素晴らしいです。尊敬します」と答える
しかなかった。だが、次の瞬間、中居は彼女に向き直り、じっと目を見つめると、キスしてきたのだ。
彼女は突然の出来事に恐怖し、顔を左右に動かし抵抗したが、中居は強烈な力で彼女の顔を固定し、
キスを続けた。中居が力を緩めた瞬間、彼女は「なんですか!」と抗議し、身体を翻した。ところが、
中居は「可愛いなぁ」と呟きながら彼女を再度押さえつけ、キスを繰り返す。
そして、中居の行動は時間と共にエスカレートしていった。衣類を無理やり脱がそうとして失敗すると、
下着を捲し上げ、彼女の胸部に顔を埋めたのだ。「こういうのはちょっと。やめてください!」。彼女の悲痛な
訴えを耳にした中居は一旦行為を止めた。彼女が隙を見て衣類を着け直していると、中居はソファに
どかっと腰を沈め、「これ、もうどうしてくれるの?」と言いながら、短パンの上から触らせるのだった。「ほら、
こんなんなっちゃってるんだから!」。中居はそう言って服を脱ぎ、彼女に再び襲いかかる。彼女が頑なに
拒否するのもお構いなしに、衣類や下着を胸の上までまくりあげ、胸部に加えて、下半身を触り続けた。
彼女は抵抗するも、脱がされた衣類が手錠のように両腕を拘束し、思うように身動きが取れない。恐怖と
絶望に駆られた彼女の頬には止めどなく涙が伝った。
だが――。中居は意に介さず、欲望の赴くままに行為を遂げたのだった。 「エッチ好きじゃないの? なんで
泣いてるの?」。その日、中居に浴びせられた屈辱の言葉の数々は、X子さんの耳底に今でも澱のように
留まっている。