AIが生成した“AI女優”が海外映画祭で正式発表 ハリウッド関係者は反発「複数の俳優の特徴を混ぜたもの」
10/1(水) 12:40 KAI-YOU
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c01d337f0b018a86980edd0acdef73fa3c159c6?page=1
生成AIによって制作された“女優” ティリー・ノーウッド/画像はYouTubeより
AIによって生成された女優であるティリー・ノーウッドが、世界的な注目を集めている。
開発を手がけたのは、オランダ出身の俳優/プロデューサーのエリーン・ヴァン・デル・フェルデンさんが率いるAIプロダクション・Xicoiaと制作会社・Particle6。
ティリー・ノーウッドは10種類以上のAIソフトを組み合わせて生成され、7月30日にYouTubeで公開されたコメディ動画「AI Commissioner」に初出演。
さらに9月には、「チューリッヒ映画祭(Zurich Film Festival)」の産業会議「Zurich Summit」で“AI女優”として正式発表された。
■AI女優ティリー・ノーウッド主演のコメディとは?
「AI Commissioner」は約2分間の風刺的な動画。舞台はテレビ局の企画会議で、AIが瞬時に数百の新番組案を生み出し、人間のアイデアを駆逐していくという内容だ。
劇中には「AIが生成した番組」として、視聴者の配信履歴や宅配履歴を基に構成するスリラーや、観客投票で誰がセラピーを受けるか決めるなど、ブラックユーモアに満ちた企画が次々登場する。
脚本はClaude 3やGemini、ChatGPTなどの会話型AIを活用しており、出演者としてキャスティングされたのがAIによって生成されたティリー・ノーウッドというわけだ。
公開後、YouTubeでは2か月で約44万回の視聴を記録。ティリー・ノーウッド名義のInstagramでも「初出演」を報告するなど、“女優”としての存在感を演出している。
■ハリウッド俳優や俳優組合はAI女優に反発
このAI女優のデビューは、ハリウッドに大きな波紋を広げた。
全米俳優組合のSAG-AFTRAは「ティリーは俳優ではなく、感情も経験も持たないキャラクターであり、制作側はギルドの契約義務を必ず守れ」と非難。
俳優のエミリー・ブラントさんは「人間的な繋がりを奪わないでほしい」と懸念を示し、同じく俳優のナターシャ・リオンさんは「AIキャラクターを扱う事務所とはボイコットすべき」と強硬な姿勢を取った。
さらに、ウーピー・ゴールドバーグさんはトーク番組で「複数の俳優の特徴を混ぜたもので、観客として本物の感情移入はできない」とコメントしている。
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