【スポーツ】次回ロス五輪では「SASUKE」を導入 パリが最後の「現行」近代五種8日に競技開始
【スポーツ】次回ロス五輪では「SASUKE」を導入 パリが最後の「現行」近代五種8日に競技開始
パリ五輪の近代五種は8日、競技がスタートする。近代五輪の創始者クーベルタンが考案し、1912年ストックホルム五輪から行われてきた伝統競技だが、現行の5種目で実施されるのは今大会が最後。次回2028年ロサンゼルス五輪からは5種目のうちの馬術が廃止され、代わりに人気テレビ番組「SASUKE」に似た障害物レースが導入される。
近代五種は馬術の障害馬術、フェンシングのエペ、競泳の200メートル自由形の得点をタイム差に換算し、最後に射撃とランニングを交互に行う「レーザーラン」で順位を決める競技。男子は第5回の1912年のストックホルム五輪から、女子も2000年シドニー五輪から実施されてきた。その歴史の重みと過酷さから、欧州では「キング・オブ・スポーツ」とも評されている。
一方で一般的な人気には恵まれず、五輪競技として生き残るため、これまでも競技時間短縮などの対策が取られてきた。
そこに追い打ちをかけたのが、2021年の東京五輪。ドイツのコーチが馬をたたいて大きな批判を浴びた。そこでコストもかかる馬術の代わりに、若い世代の人気も当て込んで浮上したのが障害物レース。22年に行われたテスト大会ではTBS系の人気番組「SASUKE」のセットも使われ、話題になった。
国内では既に今秋の全日本選手権から、〝新・近代五種〟が行われる予定で、五輪は次回ロス五輪からの実施となる。
現行5種目で最後となる五輪の近代五種は8日午前11時(日本時間午後6時)から男子、午後2時半(同9時半)から女子のランキングラウンドが行われる予定。日本勢はともに自衛隊所属の佐藤大宗(30)と内田美咲(26)が出場する。
最後となる馬術種目は、ベルサイユ宮殿を会場に行われる。
https://www.sankei.com/article/20240808-QXSOA5YFNZBUFJ7C4SQ6GX5ILA/