【衝撃】「Go Home」墜落した戦闘機の破片を山で発見した生物学者のストーリーがまるで映画だと話題に
【衝撃】「Go Home」墜落した戦闘機の破片を山で発見した生物学者のストーリーがまるで映画だと話題に
「飛行機の、部品……?」
気になった工藤は調べ始める。地元の高齢者に聞き込みをしていたところ、手がかりを得た。
「空からアメリカが降ってきた――」
終戦時、アメリカ軍機が山に墜落し、地元の人たちは缶詰等の物資を回収するために、墜落機の捜索へ行ったのだという。
工藤は図書館で当時の新聞や自治体の記録を探すが、情報は何も見つからない。諦めかけた工藤は、何気なく入った古本屋で、古い本に掲載された手記を見つける。それはなんと、高千穂に住んでいた寄稿者が、終戦時に書いたものだった。
「午前7時頃、爆音が聞こえた。B29が墜落し、現場は辺り一面焼け野原。米兵10人ぐらいの死体や、缶詰が転がっていた」
墜落機に関する詳細な記録。ついに工藤は、あの金属片が飛行機であることの決定的証拠をつかんだ。この情報をもとに米軍に問い合わせると、亡くなった米兵12人の情報が分かった。
さらに、同時期に日本機も墜落していたことが発覚。防衛庁に問い合わせて入手した搭乗員の当時の住所に手紙を送ってみたところ、搭乗員の姉から連絡が来た。
1992年、日本機の搭乗員の姉を連れて、工藤は再び山に登った。姉は手を合わせると語りかけた。
「ここにいたのね。一緒に帰ろう」
日米の墜落機の搭乗員のために祈念碑を建てたい。工藤はこれまでの調査のなかで出会った人たちに相談してまわった。
そして、金属片を発見してから8年目の夏。1995年8月26日。ついに記念碑は完成し、除幕式の日を迎えた。来日した米軍墜落機搭乗員の遺族は言った。
「Go Home(一緒に帰ろう)」
家族を失った人の思いは、日本もアメリカも同じだった――。
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